50代後半 猫とのんびり過ごしたい

フルタイム勤務で子供二人の忙しい日々も過ぎ、気がつけば一人と猫1匹の暮らしとなりました。定年まであと何年?のんびりゆったり暮らすのが夢です。

父が旅立ちましたー3 お通夜からお別れまで

父が亡くなってからの北海道は、
記録的な暑さが続いています。
東京から来た兄が、蒸し暑くて北海道とは思えないと嘆いていました。


最近は、
職場関係で葬儀に参列することもなくなり、
最後にフォーマルウエアを来たのは何年前だっただろうと思いながら、
クローゼットから引っ張り出して着てみたらピタピタ。


父とのお別れですし、
ここは思い切って新調することにし、
一緒に息子のネクタイや靴下、ワイシャツも抱えてレジで支払いをして、
歩く気力もなくタクシーに乗り込み、
家についたら食欲もなくぐったり。


お通夜の日の朝、
病院で1本注射を打って、
息子と一緒に自宅から葬儀会場に向かいました。


着いたら、
「これから納棺だよ」と姉が駐車場まで出てきてくれて、
バタバタと控室へ。
部屋では、湯灌の準備が整っていて、
父の身体をみんなで清めることができました。


正直なところ、
ここまで「父が亡くなった」ことに実感がわかずにいましたが、
死に装束をまとい、納棺されたところで、
急に「父の死」を実感。


母も、介護タクシーで施設からやってきて、
私や兄のことは誰だかわからない中、父のことはわかっていたのかどうか・・


祭壇は、一番安いプランとは思えないほど、
きれいなお花がたくさん飾られていました。
亡くなる3日前に、たまたま姉が撮った写真が遺影となり、
少し微笑んでいるようにも見え、
姉は「名前を呼ばれそう」と遺影を見てはまた涙ぐんでしまっていました。


司会は立てず、経歴紹介などもすべて省略したので、
お通夜も、告別式も30分くらいでしたでしょうか。
母が、麻痺してしまった手で、焼香している姿を見て、
認知症になっても、こういった手順などは覚えているものなんだな~などと、
変なことに感心。


最近は、釘打ちなどもしないそうで、
最後、棺にお花を入れて、みんなでお別れをして、
出棺。


告別式を午前9時からにしたので、
出棺して火葬場に着いた時は、まだ駐車場に車はまばらでしたが、

私たちが控室を出た頃には、
多くのご家族をお見掛けしました。


私、子どもの頃に、
親戚の葬儀に初めて参列し、骨上げをして、
そこから人生観が変わってしまった経験があって、
今回、息子は立ち会わせることはしませんでした。


小学生くらいの多感な時期に、
さっきまで人の身体だったものが、
理科室にある骨の模型みたいになって出てきたのを見た時の衝撃と言ったら。


なんて話を兄弟でしていたら、
兄も同じ思いをしたそうです。


火葬場から葬儀会場に戻り、
お坊さんにお経をあげていただき、
ようやく父を自宅に連れて帰ることができました。